カレル四世像

カレル橋旧市街側橋塔のある十字架広場でひと際目立つのが、丸屋根の美しい聖フランティシュカ教会を背に建つ、カレル大学創立500年を祝って1848年に置かれた、鉄製のカレル四世の像だ。1348年に中央ヨーロッパで初めての大学として設立されたカレル大学はまさに神聖ローマ帝国の首都プラハのシンボルとして、チェコ語、英語、ドイツ語、フランス語で教え、学べる、新しい教育、文化、研究機関の中心として、ヨーロッパ中から学生が集い、街は国際都市に変貌する。このカレル四世像の台座の四つの面は、設立当時に開講された、法学部、医学部、神学部、哲学部の四つの学部を表すレリーフで飾られている。ただ顔が実際のカレル四世とはかなり違っている。カレル四世の本当の顔は、この広場の橋塔の正面で見ることができる。通り側から塔を見上げると、三体一組の白っぽい像があり、向って左端がカレル四世。プラハ城内の聖ヴィート大聖堂やこのカレル橋を建設した建築家ペトル・パレルーシュが実際にカレル四世を見ながら製作したもので、ゴシック時代にしては珍しい、やがてアルブレヒト・デューラーらが活躍するルネサンス時代になってやっとでてくるリアリズムの肖像彫刻の魁ともいえる、そのペトル・パレルーシュの傑作のひとつがここにある。
 見くらべて かもめとわたる 五百年

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