ペトシーン展望タワー

チェコは北海道よりさらに北、緯度は南樺太のあたりになるが、大西洋を南から流れてくる暖流メキシコ湾流のおかげだろうか色とりどりの四季があり、この街中にある自然公園ペトシーンの丘にはフニクラもあり、四季折々の自然や町のうつくしさが肌で感じられ、しかも街を一望しながら散歩ができる森のような居心地のいい丘だ。頂上には1891年に建てられた60mの展望タワーもある。このタワーは、日本のサムライの挙動や日本の名産品がジャポニズムとしてヨーロッパ人の注目をあつめたパリ万博の際に建てられたエッフェル塔を模した塔で、料金を払って299段の階段かエレヴェータで、丘からさらに51m上まで行ける。展望タワーの脇には、鏡の迷路館もあり、中には、三十年戦争の時にプラハ城を占拠したスウェーデン軍がカレル橋を渡り旧市街地区へ進軍して来るのを市民が一丸となって食い止めた激戦のありさまが、ヴァーチャル・リアリズム好きなチェコ人らしく、実にリアルに描かれた壁画もある。ちなみにチェコの季節を月の名でたどってみると、三月は白樺の月、四月は樫の木の月、五月は花咲く月、六月は紅い実のなる月、七月はさくらんぼや苺やマリニィなど、紅い実いっぱいの月、八月は刈入れの、鎌の月、九月は色ひかり耀く月、十月は鹿頻りに鳴く月、十一月は落葉舞う月で、三月はじめの瑞々しい柳のみどり、三月から四月にかけての連翹をはじめ一斉に咲く黄色い花が、黄金の雨という春の訪れになり、杏、梅、桜、洋梨、林檎の白い花が、リラの薄紫、赤紫へと続き、四月から五月には、こんどは菜の花の黄色でチェコ全土が黄金と化し、五月十二日のスメタナの命日から始まる国際音楽祭・プラハの春、六月には色とりどりの罌粟の花、そして向日葵も畑を覆い、七月、八月は日中は日差しも強く暑くもなるが、乾燥しているので、木陰に入れば結構すずしく、学校がやすみなので、街中は観光客は多いわりには、市電もすいていて、なんとなくのんびりとしている。九月からはいよいよ各地で葡萄の収穫祭、またチェコ人が目の色かえて茸狩りをする季節、秋の黄葉は、十月半ばから十一月最初の週の終り頃で、12月から街中がクリスマスの飾り一色になる。
 まとめると 春夏秋冬 プラハはいつもプラハなり

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