国立博物館ミュージアム

チェコ語でムゼウムといい、地下鉄の駅名にもなっている、このネオ・ルネサンス様式の建物は、ナポレオン戦争後の民族運動の高まりの中で、科学者カシュペルク・シュテルンベルグのオーガナイズ、建築家ヨセフ・シュルツの設計により建てられた国立博物館本館で、自然科学館、歴史博物館、写本約八千冊、蔵書百三十万冊にのぼる図書館を含み、それに鉱物、石、植物、昆虫、動物の他、石器時代からハルスタット文明期、ケルト時代の収集品の常設展示があり、メダル、貨幣、祭祀、演劇等、考古学関係の展示も充実している。中央ドーム内部はパンテオンで、スメタナ、チャペック、マサリクをはじめ、歴史、文化、科学、政治等各分野で活躍したチェコの著名人達の胸像がずらりと円形に並んでいる。ただ2018年まで修復のため、それまで向って左手通りを越えた元チェコスロヴァキア共和国時代の国会だったコンクリートの建物内が臨時展示場になっている。ところで、チェコ語起源の国際語として有名な三つの言葉は、ロボット、ピストル、ドルで、それぞれ現代文明を象徴する三つの分野、ハイテク、武器、マネーにあたるが、現在最先端をゆく知識のそれぞれの分野にも、その基礎をひらいた先駆者がいる。現代心理学の父、無意識を始めて心理学の俎上にのせたフロイト、現代哲学の基礎となる現象学を提示したフッサール、現代の文化や社会を語る際に欠かすことができなくなった遺伝学の開祖メンデル、また数学のみならずあらゆる分野の思考法に多大な影響を及ぼしつづけている数学者ゲーデルも、実はこのチェコのモラヴィアの中心都市ブルノで生まれている。
 ふしぎチェコ いつもちぇこっと 先へ行く

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