市民会館

共和国広場の脇に建つ、左右対称の宮殿のような建物、それが1912年に建てられた全館アール・ヌーボゥの市民会館。デザインは、建築にあたったバルシャーネックとポリーフカをはじめ、正面ドーム中央のモザイクはカレル・シュピナァによるプラハへの賛歌。外観を飾る風に靡くかのような彫刻群はラディスラフ・シャロウン。バルコニーのある二階中央円形の市長室はインテリアも天井画もカーテンもアルフォンス・ミュシャ。他のサロンや室内も、マックス・シュヴァビンスキー、ミコラーシュ・アレシュ、ヨセフ・ミスリベク等、当時のチェコを代表するアーティストの手になる、まさにアール・ヌーボゥの万華鏡だ。正面の元市長室前のバルコニーは、1918年10月18日、新生チェコスロヴァキア共和国独立の第一報が入るや若い男がここに飛び出し、「共和国ができたぞう」と第一声を道行く市民たちの頭上へ高らかに発した場所でもある。プラハの春の音楽祭は、毎年この市民会館二階のスメタナホールで、二曲目にモルダウの曲がある「わが祖国」で始まる。一階にはカフェやレストラン、地下にはバーや日本語メニューのあるビヤホールもあり、お茶、ケーキ、ビール、食事が、アール・ヌーボゥ一色の雰囲気の中で愉しめる。
 麗しき 老若男女の 生き活かし

詳細
オーディオ再生