聖ミクラーシュ教会

旧市街広場に、ティーン聖母教会の前からあった教会が、広場の北に白く鎮座する典型的なバロック様式の聖ミクラーシュ教会。当初は広場界隈のプラハ市民の為のゴシックの教会だったが、1620年の白山の戦いの後ベネディクト修道会に収奪され、1735年にプラハのバロック期を代表する建築家ディーツェンスホッファーによって大々的に改築される。面白いのは堂々とした煌びやかなデザインで旧市庁舎の塔に向いた正面のように見える方が側面で、向って左手に隣接する作家フランツ・カフカが生まれたアパートのあるカフカ広場に面した地味な方が正面で、ミサや結婚式の際にはこちらから、ほぼ毎夕催行されるコンサートへは派手な側面の方から入場する。教会内陣中央の見事な王冠をかたどったシャンデリアは、聖人と同じ名を持つロシア皇帝ニコラス二世贈呈による。1787年にはハプスブルグ皇帝ヨーゼフ二世の修道院解散令により閉鎖され、一時軍隊の兵舎や武器庫としても使われ、第一次大戦後はフス教会として再生し今日に至る。教会内ギャラリーにはプラハの歴史と共に歩んだ教会の変遷が、絵や写真で展示され、外に出ると側面角には1906年に設置された新古典様式のイルカの噴水が各時代を偲ぶかのように囁いている。
 海なきに 忍ぶるイルカの なつかしさ

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