聖ヴィート大聖堂

丘の上にあるプラハ城内中央第三の中庭に聳える、プラハの街のあちらこちらから目にすることができる大聖堂。1344年、神聖ローマ帝国皇帝にもなるボヘミア王カレル四世の命により、プラハ市の大司教区昇格を期し、ここに1085年来あったロマネスクの教会を取り壊し、アラスのマティアーシュによって建設が始まる。しかし八年後、奥の八つの礼拝堂完成後マティアーシュが病没したため、1352年、弱冠23歳のペトル・パレルーシュが抜擢され、カレル四世の死後25年、1399年に塔までの東半分が出来上がる。その後500年間、戦争、財政難等で、なかなか建築がはかどらず、ナポレオン戦争後、1800年代半ばになって、大聖堂全完成ユニオンが設立され、建築家ヨセフ・クランナー、ヨセフ・モッカー、カミル・ヒルベルトを中心に建設が進み、第一次世界大戦後の1929年に、奥行124m、高さ33m、一番広い処で幅60mの、時の風雪に洗われて来たかのような玲瓏たる大聖堂が完成する。塔の高さは96.5mで上の部分はルネサンス時代になってからの増築で、天辺には3.5mの尻尾が二つあるボヘミアのライオンが金色に輝き、塔の内部には、1540年に造られたチェコ国内で一番大きな16.5トンのジークムントの鐘が吊り下げられ、いまでも毎日曜日午前中のミサ開始時に鳴り響き、塔の天辺の展望台には、287段の細い螺旋階段で上がることもできる。
 登り来て 血潮も昇る 雲の上

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