5番地のモルジンスキー宮殿

元ここにあった四軒の家を1713年から一年掛けて、いま見る華麗な宮殿に建て変えたのは、チェコバロック建築の鬼才ジョヴァンニ・サンティーニ。現在ルーマニア大使館である宮殿入口正面には、フェルディナンド・ブロコップの手になる一対のムーア人、寓意的な昼と夜の半身像、それに古色がかって表現されたヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカの四大陸像で飾られている。見ているとなんとなくフランス革命前夜の啓蒙時代の雰囲気もつたわってきて、ふと200コロンのお札が頭に浮かぶ。そこに描かれているチェコの教育者コメンスキーは、世界で最初の目で見る教科書、絵入り図鑑を著した人で、17世紀から18世紀にかけベストセラーとなり、いわば後の百科全書派の先駆者といえる哲学者だ。その彼の小さな博物館は、チェコの元老院のあるヴァルトシュテインスカ通りにある。

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