20番地のトゥーン-ホーヘンステイン宮殿

現在イタリア大使館であるこのギガンティックな宮殿は、ジョヴァンニ・サンティーニが1721年から5年掛けて建設。宮殿正面ゲートの上には彫刻家マティアシュ・ブラウンによる元の所有者コロウラート家のシンボルであった一対の鷲が絢爛たる翼をひるがえし、内部のエントランス大広間階段は1871年のヨセフ・ジーテックのデザイン。階段に沿って並ぶヒューマン・ライフの各ステージ、揺り籠から墓場までを象徴的に表現した絵画は、同時期の画家ヨセフ・トゥルカと国民劇場の舞台緞帳をデザインした画家フランティシェック・ジェニーシェックによる。ところでこの宮殿には、と或る晩餐会のパティーで、ドン・ジョバンニの公演中だったモーツアルトがカサノヴァと遭遇したとの噂がある。あの映画アマデウスのモーツアルトならさぞかし意気投合したに違いない。ちなみに稀代の色事師カサノヴァは晩年このチェコ、北ボヘミアのドゥツォフというお城で図書の管理をしながら、自身の華麗な遍歴を書き綴り、1798年6月4日、そのお城で73才の生涯を閉じる。

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